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恐怖の川

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カエルの死骸を見た直後から、もう川の中を歩けなくなりました。それでも、岸へ戻るにはどうしても川を渡らねばならず、半ばパニクるたろうをなんとか励まして岸まではたどり着けました。でも、以来川へは行きたがらなくなりました。

川底にいろんなものが見えるようです。白い石はきっと魚かカエルの死骸だと言います。川底で黒く揺れる棒切れは蛇です。ほんとに心底正真正銘の恐がりです。たろうは。

今年の夏は、たろうがクワガタとカブトムシにはまった(図鑑を見て、です)ので、毎晩スイカや蜜を置いて早朝そこに来ているか見に行きました(たろうとおじいが)。

昔はたくさんいたし、死骸は見かけるけれど、とうとうオスのクワガタやカブトは見つかりませんでした。何しろ、夜雑木林に入って行くなんて、いや、昼間でさえ、恐がりたろうにはできないのですから、昼間明るい林の木を蹴っ飛ばすか(眠っているクワガタが落ちてくるそうです)、蜜をしかけて早朝見に行くという作戦しかとれません。

たろうは、カブトムシが見つかるようにこっそり星にお祈りしたり、カブトムシを見つけたとき用にカナブンをつかむ練習をしようとしたり(つかめなかった。。。)していました。死骸を見つけると、さすがに穴があくほど本を眺めているだけあって、すぐにクワガタの種類を言い当てました。

見つけられなかったのは残念だったけど、それでキレたり諦めたりせずに毎回気持ちを切り替えられたたろうをえらいな、と思いました。それは、なんといっても、毎朝一緒に出掛けて空振りで残念がるたろうに、ワクワクするような次の作戦を楽しく提案してくれたおじいちゃんのおかげです。

父を見ていると、根気よく子供に付き合い(つまり自分も楽しみ)、子供の気持ちに寄り添うとはどうすることか、ということを教えられます。観察眼と洞察力が重要なんだなぁ。もちろん、愛も。愛情だけなら負けへんけどなぁ。
by mizu-kusa | 2011-08-23 22:20 | こどもと田舎
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