カテゴリ:母は思った( 69 )

主婦化する夫

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夜、寝床についてから、翌日の献立に思いをはせる。これを主婦と呼ばずになんと呼ぼう!

思えば学生の頃、お昼ご飯の最中に、母に「今晩何食べたい?」と聞かれて、驚いたことがある。なぜこのタイミングで聞く?何で今目の前のものをおいしく頂いているときに晩ご飯のことを考えなきゃならんのだ!と、思ったのだ。あの頃は若かった、というか主婦じゃなかった(どっちにしても当たり前)。

今ならわかる。主婦というものは朝ご飯を食べながら昼ご飯のことを考え、昼ご飯を食べながら晩ご飯のことを考える生き物なのだ。うちの家系だけ?うんにゃ、違う!

ずいぶん前だが、電車である老夫婦を見かけた。昼前だったと思う。会話の内容から歌舞伎か何か見に行くようであった。会話に間があいて、唐突におばあさんがつぶやいた。

「ほんだら、今晩はもうあの空豆ゆがいて、あれしたら、ほんでええな」

何が「ほんだら」なのか、「あれして」とは何をどうするのか不明であるが、そのとき間違いなくばあさんは今晩の献立に思いをはせていた。これから観劇に出かけるというときに、帰ってからの夕餉の支度をシミュレーションしていたのだ。

すんごくわかる。歌舞伎→昼は弁当。そこそこご馳走。→疲れて帰る。当然じいさんの一日はこれで終わりである。役に立つはずがない。→「ほんだら」今晩は手抜きにしよう。空豆ゆがくだけ。じゃなんだから、「あれしたら、ほんでええな!」である。

夫が主婦化しているのを見て、私はとても嬉しい。おんなじや!私といっしょや!共感の喜び。私は夫に惚れ直している。この夫なくして3人目は産めん!
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by mizu-kusa | 2010-05-02 18:33 | 母は思った

まめの親離れ

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今月3歳になるまめ。子どもの成長は早いですね〜。
卒乳問題に悩んでいた時期はなんだったのでしょう?
この調子なら第3子出産で入院中も全然ふたりでおじいちゃん家いけるじゃないっすか!(っつーかおじいおばあは大丈夫だったのか?世話かけるね〜ありがとうごぜえます)

ちょっと拍子抜け〜。相変わらず子の成長についていけてない母。。。ハハ^^;

それにしても久しぶりにたろまめの遊ぶ姿を見て、つくづくこれ以上の娯楽はないなぁ〜と思いました。(まだ帰ってきたばかりなので余裕の発言)
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by mizu-kusa | 2010-04-06 11:46 | 母は思った

子どもら不在

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前回初めてのときは超快適だったのに、2回目は早くもちと寂しい。てへ。

しかも、前回は「新婚のときに戻ったみた〜い」と夫と言っていたのに、今回なぜか夫が体調を崩してほとんど寝たきり。。。新婚生活どころか一気に介護生活のような状況に(いや、介護はしてない。ほったらかしだけど、寝たきりじいさんといるみたいってとこが)

昨日はほとんど寝たきりの夫と「じゃ、お義父さん、あたしちょっと買い物行ってきますから」「すまないねぇ、のりこさん」なんて会話をし、今日はマッサージしてあげたらちょっとましになったみたいで「よし!寝たきりじいさんからぐうたら亭主にランクアップしたぞ!」って言ってましたけど。。。
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by mizu-kusa | 2010-03-30 12:12 | 母は思った

雨の夜

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子供が甘えたいときにいつでも甘えさせてあげられる親でありたい。

たとえば今晩のように「お母ちゃん、ずっとなでなでしてて」と素直に甘え、そんな子が愛しくてたまらなくて素直にそれに答えてやれる、そんなときばかりだといい。

だけど、現実には、幼子を甘えさてやれるだけのほんの小さな心のゆとりもなくて、甘えてきても突き放したり、甘える隙さえ与えない、そんなことが案外多い。疲れてるときは、甘えられると、うっとおしくてつれなくなってしまう。(ん?子供はまだしも、夫に対しては完全にこれじゃないか?)

それでも甘えてきてくれるだけまだいい。子供は親の顔色をうかがうから、甘えたくても遠慮することだってある。

遠慮しないで甘えて欲しい。心からそう思う。だから、やっぱり、自分ができるだけ疲れないようにゆったりした気持ちを持てるようにしないとなぁ。。。
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by mizu-kusa | 2010-03-01 23:00 | 母は思った

さようならありがとう

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義母には二人の息子がありました。義兄と夫です。義兄が遺影を、夫が遺骨を抱いてお寺までの雪道を上りました。美しい光景でした。雪道を上るふたりの兄弟がなんだか義母の大きな愛に包まれているような、そんな感じがしたのであります。

その光景を見ながら、変な話、なんだか大晦日の雪の日に、こうして義母を見送ることが、ずいぶん前から決まっていたような、妙にしっくりとした感じがありました。

それだけではありません。晩年義母に介護が必要になったことも、夫が見舞いに行ったその日の午後に亡くなったことも、すべてが妙に納得できると言ったらおかしいかもしれないけれど、義母の意図とまでは言わないにしても、義母の思いやりがそういう形になったんじゃないかと、思ったのです。

義母が病に倒れたときは、理不尽さを感じずにはいられなかったけれど、もし義母が健康なままぽっくりこの世を去ったら、義父や夫たちは義母に何もしてやれなかったと、世話になりっぱなしだったと、悔やむ気持ちが残ったかもしれない。妻の、あるいは母の介護をやれるだけはやった。「何かしてやれることができた」と思えたこと。「本人は亡くなってラクになったのかもしれない」と遺されたものたちに思わせること。それが義母の愛だったのかもしれない、とそんな風に考えてみました。

お坊さんが「告別式とは別れを告げる場でもあるのですが、むしろありがとうと感謝を述べる場なのではないか」とおっしゃっていました。義母に感謝することはいくらでもあるのですが、何より、夫を生み育ててくれたこと、私の感謝はこれに尽きます。

おかあさん、ありがとう。
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by mizu-kusa | 2010-01-12 12:03 | 母は思った

子供の問い、親の答え

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こういうお母さんに私は憧れてしまふ。

私なら、大まじめに答えてる。あなたを大事に思って名前をつけたんだよ、ということが伝わるように。

親が子を愛するのは当たり前。愛情は当たり前にそこにあるのに、子供にはそれが伝わらないことがある。少年犯罪の記録なんか見ると、幼少期の主たる保育者との関係なんかが、必ずといっていいほど問題にされてます。

子供というのは、勝手に自分は愛されていないとか思いこんでしまって、それが原因で様々な問題を心の内に抱えてしまうんじゃないか、という気がします。だから、子供にはちゃんと愛情を伝わるように伝えなきゃいけない、ずっとそんな風に思ってきました。(私がそんな考えを持つようになったのは、高校生相手の仕事をしてきたことと関係があると思います)

だから、こういう質問には私はまじめに答えると思う。だけど、本当は愛情というのはそんなにがんばって伝えるものじゃなく、やっぱりそこにあるもので滲み出てくるものなんだ、フツーにしてたらフツーに伝わる、そう思いたいから(実際多くの場合はそうなんでしょう)、正悟君親子の会話をとても微笑ましく思いました。私もそんなお気楽なおもろいオカンになれたらなぁ〜。
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by mizu-kusa | 2009-10-02 23:09 | 母は思った

マイペース

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子供と一緒にいたら、当然のことながら、家事だってサクサクとは進みません。

ここまでやろうと目処をつけ、それを実行でき、疲れたら休み、また再開する。すべてが自分の思い通りなのですよ、奥さん!そんなことがあっていいんでしょうか!?4年間子供のペースに振り回されていた私にとってはミラクルです、夢です。(あ、もちろんすべての仕事がサクサク進むわけではありませんよね。職場にはなぜか必ず困った上司とか使えない部下とかいるもんです^^;私は実は使えない部下の部類です。へへ)

たまに子育てしながら趣味に没頭できる人もいらっしゃいますが、私にはそんな芸当はできません。趣味や遊びだったら、子供をみてもらっているといううしろめたさみたいなものが、どうしてもぬぐいきれないからです。んなこたほっといて、その時間をとことん楽しめばいいんですが、できません。仕事だから、うしろめたさを感じずに没頭できて、すかっと爽快なのです。

今週は今日だけの出勤で久々の仕事にリフレッシュし、帰宅したら夫が10歳老けていました。「久しぶりの子守は疲れたわ〜」と言って7時に誰よりも早く寝てしまった。。。7時ですよ、奥さん!昼寝してない2歳児まめよりも先に寝ちゃったんですよ!。。。お疲れさん。


追記:これで終わると夫がすねそうなので、彼の名誉のために。彼は夜中に起き出して仕事してましたよ!(そらそーだ)夜中が彼にとって唯一ほんとにマイペースで仕事できる時間なのよね。お疲れさん。ありがとう。
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by mizu-kusa | 2009-07-11 01:51 | 母は思った

叱られて

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神経性頻尿になるわりには叱られて踊ったりして、いったいたろうって敏感なのか鈍感なのかわから〜ん!って思ってました。

ところが、「たろちゃん単細胞なんかじゃないよ。めいいっぱいいろんなこと感じてるじゃない」と言ってくれた友達がいて、私自身がたろうの繊細なところから目を背けようとしていたことに気がつきました。

先生に怒られても平気でいてほしい、お友達に仲間はずれにされても傷つかないでいてほしい(こないだ仲間はずれにさてて私は自分のことのように悲しかった)、できれば鈍感な人間であってほしい。

だって、その方が悲しまなくてすむでしょ。傷つかなくてすむでしょ。頻尿だけど、本当はけっこう鈍い人間で何も考えてないのよ、たろうのことをそう思いこもうとしていた自分に気がつきました。

本当はたろうってけっこう感じやすいのよね。やっぱり繊細な長男くんなのよね。

叱られて踊っちゃったのは平気だったからじゃない。そのときの自分のいやな気持ちをなんとか追い払おうとごまかそうとしたんじゃないのかな。叱られてる最中にへらへら笑ってよけい先生に叱られて。それは先生をなめてるんでも全然こたえてないんでもなくて、叱られたときのいやな気持ちから逃げたい、そんな思いでしたことなんじゃないかしら。

私自身はどうかというと、悲しいとか不安だとかいう気持ちに出会うと、すごくうろたえてしまいます。

これしきのことでブルーになっててどうする!情けないぞ!大丈夫、大丈夫って必死に自分を立て直そうとして、傷ついてる自分に気がつかないふりをして、悲しみや不安の気持ちを追い払うべく何かで気を紛らわすということをしょっちゅうやっているような気がします。

それってつまり、悲しみや不安の感情を、まぎれもなくそこにある感情を無視してるってことです。「悲しいときは悲しんだらいい。ただ、ああ、私悲しいんだなぁって思ったらいい」って教えてくれた友達がいました。

悲しみは無視し続けても癒えなくて、そんな風に悲しみをただじんわりと味わってみたら、ちゃんと私に相手してもらえて気が済んだかのように、じわじわと悲しみがおさまっていく、そんな体験をしました。

それで初めて、たろうにもそんな風にたろう言うところの「いやな気持ち」とつきあってほしいと思うようになりました。

鈍感なのが強い人間で、繊細なのが弱い人間、ではない。何も感じないから平気、より、感じやすくて、でもその感情を見つめて受け入れて自分で消化していく人間の方がずっと強くて豊かだと思う。

だから、たろうが傷ついたり、悲しい気持ちやいやな気持ちになることを、もうおそれないでいよう。強く優しくなれる機会をいっぱい与えられる感じやすいたろうを誇りに思って。弱さを認めるほどに人間は強くなっていくんだと信じて。
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by mizu-kusa | 2009-06-16 16:09 | 母は思った

母の存在

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最も身近な存在で一番大好きな人。そして、多分、一番うっとおしい存在、それがお母ちゃんなんじゃないかという気がします。私もたろうのことは大好きだけど、いないとのびのびできます。多分たろうも同じだろうなぁと思うのです。

私が仕事を始めるのを、むしろ喜んでいる節のあるたろう。初めて学校へ行く日の朝は玄関まで見送りに来て「お母ちゃん、忘れ物な〜い?」と言ってくれました。まめも平気そうです。私のおっぱいも朝から夕方まで痛くなったりしこりができたりせずにもちました。よし、すべて順調!

あ、そうだ。いきなり子供二人の面倒をみることになった夫、彼の心身が一番心配。幼稚園の先生もママ友も一番心配してくれているのは夫のことで。。。

だけど今のところ私の見る限り、なんというかはりきって育児しているというか、楽しんでいるというか、けっこういい感じ?なんじゃないかしら。あれ?もしかして、夫も清々してたりして?いやぁ〜、ま、それもあるね。あれこれ指図されずに自分のやりたいようにできるんやから。やっぱりすべて順調?!
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by mizu-kusa | 2009-04-14 21:56 | 母は思った

スーツでベビーカー

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新学期から週3日高校の非常勤講師をすることになりました。丸5年のブランクがあります。

3月のたろうの頻尿騒ぎで煮詰まってから、なぜだか吹っ切れたものがあり、私の中でみっちり育児という期間は終わりを告げました。頻尿騒ぎが卒業試験だったかのようです。そこから浮上できたら、自分の人生というものを急に見つめてみたくなりました。

専業主婦になって5年、理想の育児(自然派育児)にがんじがらめになってどれだけ不自由な思いをしたことか。それを夫や子供のマイペースのせいにして、どれだけ不平不満を溜め込んでは不機嫌をまき散らせていたことか。私をこんなに不自由にしていたのは、ほかの誰でもない自分自身であったと気がつきました。

仕事に出るにあたって、子供のことは気にしていなかったのですが、夫には気兼ねしました。実際、彼の育児負担が増えるからです。でも、男の人は仕事に出るのに妻に気兼ねをしているか?たいていの人は大きな顔をして当たり前のように仕事に出ると思うのです。妻が専業主婦だろうとワーキングマザーであろうと。

もちろん、仕事を持っている夫と専業主婦の私では立場が違います。だけど、私が仕事に出る分、夫は仕事を減らせばいいと思うのは私の勝手な言い分でしょうか?

うなくいえないけれど、何かひっかかりがあって、こういうのやっぱジェンダーと関係あるのかなぁ〜って思っております。

最後に松田道雄著『私は女性にしか期待しない』から引用させてもらいます。

「主婦は単なる消費者でなく、未来をつくっているのです。出産、育児、家事、すべて未来の下ごしらえです。
 専業主婦の仕事は、ただ働きのようですが、支払われるのが未来だから見えないだけです。」
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by mizu-kusa | 2009-04-06 23:25 | 母は思った