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公園のルール

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広々とした遊び場がない都会の性でありましょうか。確かに、子供がうじゃうじゃいるこの公園で、まともに缶蹴りをしたら、血を見るかもしれません。

この缶蹴りは「公園ルール」になっているのです。でも、じゃあ思いっきり缶を蹴飛ばせる遊び場が、公園の他にあるかというと、この辺りで思いつく場所はありません。昔はそこかしこに、子供が勝手に遊べる空き地があったように思うのですが。

ところで、公園ルールといへば、例えば、滑り台を滑る方からよじ上ってはいけない(みんな階段から上る。つまり一方通行)とか、遊具を横取りしない、とか、いろいろあるんですよね。というのを、母親になってから知りました。

いや、正確に言うと、そういうルールを、母親が教えるのだということを、知ったのです。

滑り台は、滑る方からよじ上るという遊び方もある。ただし他の子がいるときは危ないからやっちゃだめ。どのお母さんも「やっちゃだめ!」とたしなめています(つまりどの子もよじのぼっている)。

他の子が楽しそうだと、その子が使ってる遊具で、自分も遊びたくなる。横取りに行きます。「順番よ!」と自分の子を追いかけて、ひっぺがしてくる(まだよちよち歩きの赤ん坊でも!)、というのをどのお母さんもやっています(つまりどの子も横取りに行く)。

こういうのを見ているうちに、自分もそうしないと、「良識のない母親」だと思われるんじゃないかと思って、一応そうします。

でもでも、本心では、放っておきたい!

物心つかないうちから、親がルールを教えるんじゃなくて、遊びの中で自然に体得していってほしい。滑り台でぶつかって、「人がいるときはやめよう」と自分で思うようになってほしい。

横取りに行って、泣かしたり泣かされたりしたらいい。あるいは、横取りばっかりしてるうちに、誰も遊んでくれなくなることに気がつけばいい。

うまくいかない体験をした、そのときに初めて、ちょこっと親が「今度からこうしようね」と教えてやればいいんじゃないかしら。

公園で、我が子にあれこれ注意してるお母さんたちも、案外そんなふうに思ってるんじゃないのかなぁ。だけど他の親の手前、そうもいかないから、注意してるとか。

私だけかしら?そんな風に思っているのは。。。
by mizu-kusa | 2006-09-05 21:29 | 母は思った
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